自作釣りざおの糸を垂らしながら 清流の音に耳を澄ます


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手づくりの楽しみ 野遊び・川遊び編 vol.2

「手づくり部」ではこれまで、講師の指導を仰ぎながら木工や金継ぎなど、数々の手づくり体験をしてきました。今回は少し趣向を変え、自分たちの力だけで手づくり企画に挑戦することに。訪れたのは、手づくり部の「先輩」が所有する山奥のセカンドハウス。ここを舞台に、アウトドアクッキングやDIYにチャレンジしてきました。竹を使った野遊び&川遊び編の2回目は、自作の釣りざおを片手に清流へ。果たして魚は釣れるのでしょうか?

【手づくり部とは】
ハンドメイドやDIY好きのスマイルすまい編集部員が集まってできた、手づくり大好き集団。毎号、記事を通して「手づくりの楽しみや、自分で作ったものを使う幸せ」を皆さまにお伝えしていきたいと思います。

アマゴという魚を釣りに清流へ

後輩B 竹製の水鉄砲遊び、思いのほか楽しかったですね!

先輩 つい夢中になってしまったよ! 子どもの頃を思い出した。あの頃は毎日が楽しかったなあ……。

後輩B 先輩、先輩! ノスタルジーに浸っているところすみませんが、次の企画に進みましょう。

先輩 次は何をするんだい?

後輩B 釣りです。せっかく目の前に清流が流れているのに釣りをせずにどうするの! ということで。

先輩 釣りかあ。実はやったことがないんだ。そういうキミはどうなんだい?

後輩B ありますよ。小学生の頃はよくしていました。もっとも、小学校卒業以来、お休みしていますが。

先輩 なんだい! 素人と変わらないではないか。

後輩B ところで、この川は何か釣れるんですか?

先輩 詳しくは知らないけれど、たまに見かける釣り人に聞くと、アマゴという魚がいるらしいよ。焼いて食べるとすごく美味しいらしい。

後輩B 聞いたことないですねえ。ヤマメとかイワナはいないんですか?

先輩 さあ、よく知らないな。そのヤマメに似た魚らしいが。なんだか、さっきから何か会話が不毛だぞ。もしかしたら自信がないのでは……?

後輩B いやいや! では、話を進めましょう。

 

朽ちた竹で、竹ざおづくり

後輩B 今回の目的は釣りというよりも、竹で釣りざおを作ることです。

先輩 竹ざおか。そんな簡単にできるものなのかい?

後輩B 本格的にやろうと思うと、竹を火に当てて油抜きをしたり、仕上げに漆を塗ったりするなどの作業が必要ですが、今回はいわば遊び用。ごく簡単なものを考えています。

先輩 分かった。では、竹林に行こう! ただ、さおにするような細くて長い部分は、こうした太い竹の先の方にあるので根元から切らないといけない。意外と大変な作業だよ。

後輩B いえ。竹ざおには、こうした青い竹より、黄色くなった古い竹の方が適しているようなんです。若くて青い竹は厚みがない上、水分が多くカビたり腐りやすいのだそうです。

先輩 へえ~! 豆知識だね。

後輩B ラッキーです! ちょうどいいサイズの黄色い竹が折れかかっているので、これを使いましょう。まず、適当な長さにノコギリでカットして・・・・・・。

先輩 大丈夫? 手を怪我しないよう、気を付けてな。

後輩B 小枝を一本ずつ落とし、切断面を紙やすりで磨いて、と。


先輩 ただの朽ちた竹が、どんどんさおっぽくなってきた。何だかワクワクするな!

先輩 ちょっと構えてみて。

後輩B こうですか?

先輩 おお! らしくなったではないか。釣り人っぽいぞ!

後輩B しなり具合もいい感じですね!

後輩B では、仕掛けを作っていきます。竹の先にリリアンという棒状の赤いヒモを取り付け、そこに釣り糸を結びます。

先輩 こんなヒョロヒョロのヒモに釣り糸を結んだら、すっぽ抜けてしまうんじゃないの?

後輩B リリアンの生地に糸を結ぶと、結んだ部分がかなり締まるようになるんです。引っ張ってもなかなか取れなくなるんですよ。

先輩 この赤いヒモにそんなヒミツが!

後輩B さらに糸の途中に浮き、重りを付けます。糸の先っぽに針を付けたら完成です!

先輩 すごいな! よくそんな細かい作業ができるもんだ。

後輩B 実は、釣具屋の店員さんにみっちり指導を仰いでから来たんです。シンプルな仕掛けですが、慣れていないと、やはり難しいですよね。こんな具合でどうですか?

先輩 おお、いいねえ! ところで餌はどうするの?

後輩B 本当は川にすむ虫が適しているのですが、小麦粉を水で練ったものでもいいとのこと。先ほど作っておきました。

 

果たして、素人釣り師の釣果はいかに!?

先輩 よし! さっき水鉄砲で遊んだ河原に戻ろうか。

後輩B はい。その前にこれを着てください。

先輩 なんだい?

後輩B ゴム製の胴長と釣り用のベストです。

先輩 準備がいいねえ。まずは形から入らないとな!

後輩B では、お願いします!

先輩 ええ~!? 釣りをしたことがないから自信がないよ。キミがやった方が良いんじゃないか?

後輩B まあまあ先輩、大丈夫ですよ。とりあえず、あの岩の上に立って糸を垂らしてください。

先輩 こうかい?

後輩B そうです。なかなか様になっていますよ! あとは、適当にどうぞ!

先輩 乗せられてる気もするが、いっちょやってみよう!

<その後…>

後輩B 釣れますか?

先輩 釣れないねー。

10分後・・・・・・

後輩B 釣れますか?

先輩 釣れないねー。

後輩B さっき水鉄砲で騒いだから、魚、逃げちゃったんじゃないですか?

先輩 まあ、そうかもな。でも釣果はなくても、自然の中、みんなで「ああでもない、こうでもない」と、ものづくりを楽しんだその時間にこそ、価値があると……。

後輩B その通りです。いいまとめじゃないですか!

先輩 うーん。うまい具合に釣られた感じがする。(vol.3に続く)

 

川で遊ぶときの注意点
深い川底や水の流れが早い場所で遊ぶときは、水難事故に注意しましょう。ライフジャケットやロープ、浮き輪などを事前に準備しておくと安心です。

国土交通省HP 「川遊びのルール」
http://www.mlit.go.jp/river/kankyo/anzen/index1.html

 

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M0000OG1864(2017.10新)

スマイルすまい編集部

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