ベジブロスで根菜くず湯を作る


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手づくりの楽しみ あったかドリンク編 vol.3


物を手づくりしたり、自分で修理したりすること。それは、単なる“作業”ではありません。ゆったりした時間の流れの中で、素材と対話し、自分自身とも会話する。だから、完成したものにはぬくもりが感じられ、愛着が湧くのだと思います。住まいのそこかしこにそうしたものがあれば、きっと幸せな気分になれる。そんな、手づくりの楽しみを感じていただけたらうれしいです。

「野菜の皮と実の間には、栄養がいっぱいあるのよ」
幼い頃から、そう聞かされて育ってきた人も多いと思います。でも、どう調理すればいいのか分からず、ただただ皮をむいては、捨てていたのでは?
それを解決してくれる調理法が「ベジブロス」です。野菜(ベジ)のブロス(だし)は、栄養満点な上に、野菜を無駄なく使えるという、夢のようなだしなのです。

【手づくり部とは】
ハンドメイドやDIY好きのスマイルすまい編集部員が集まってできた、手づくり大好き集団。毎号、記事を通して「手づくりの楽しみや、自分で作ったものを使う幸せ」を皆さまにお伝えしていきたいと思います。

野菜くずを弱火で煮る。それだけ

手づくり部 金子さん大変です。今日の材料、野菜くずが、きれいなざるにのっています。誰かのいたずらでしょうか!?

金子さん いえいえ。それが今日の主役ですよ。いつもなら捨てている野菜くずがメイン材料なんです。野菜の皮には、紫外線から実を守る力がありますし、種やヘタにはこれから成長していくための栄養が詰まっているんです。だから、野菜くずは、栄養素の塊なのです。

【材料】
〈ベジブロス〉
・野菜くず  両手に1杯
今回使用したもの:ネギの青い部分、セロリの葉、ピーマンの種、ショウガの皮、ニンジンのヘタと皮、ダイコンの皮、カブのヘタ、シイタケの軸と石づき、タマネギの皮
・水      1.5ℓ
・酒      大さじ2

手づくり部 そうだったんですね。でも、味の方は? 本当においしいんでしょうか?

金子さん ふふふ。じゃあ出来上がりをお楽しみに。5種類以上の野菜を使うと味に深みが出ますよ。私は、ダイコンを入れるとおいしくなるなぁと思っています。それから、ニンジンとセロリを入れると、香りがいいですね。タマネギの皮からは、赤い色素が染み出してきますから、見た目もきれいなだしになりますよ。
 

コツは火加減と時間にあり

手づくり部 後の材料は、水とお酒だけで本当にいいんですか?

金子さん はい。大鍋に水と野菜くずを入れ、臭み消しのお酒を入れて弱火で45分コトコトと煮出します。

手づくり部 野菜くずなら、何でもいいんですね。だったらゆうべのブロッコリーの茎を持ってくればよかった。

手づくり部 タイマーが鳴りました。もっと長い時間煮詰めた方が、おいしくなりそうですけれど……。

金子さん いえいえ、エグみが出てしまうので時間は短い方がいいですね。アクが出るので強火も駄目です。

手づくり部 覚えておきます。最後は、キッチンペーパーでこせば出来上がり。簡単ですね。ちなみに、どのくらい持ちますか?

金子さん 冷蔵庫で2~3日。冷凍なら1カ月ほど保存できますよ。

 

とろとろベジブロスであったまる

手づくり部 ちょっと失礼して味見を。あ~(ため息)しみじみおいしい。野菜くずを煮出しただけで、こんなに深みのあるおいしい野菜だしになるなんて……。感動です。

金子さん 分かっていただけて、よかったです! 今日はこれを使って、寒い冬にぴったりの、おいしくて体が温まる根菜くず湯を作ります。

〈根菜くず湯2人分〉
・ベジブロス   400cc
・ダイコン    3㎝厚くらい
・レンコン    2㎝厚くらい
・本くず粉   大さじ1
・塩、こしょう   少々
・干しエビ(うま味をプラス)、黒七味、ショウガ、ゆずこしょうなど

金子さん 鍋にベジブロスを入れて火にかけます。そこに、すりおろしたダイコンとレンコンを加えて2~3分、弱火でフツフツするまで煮ます。水で溶いた本くずを入れたら出来上がり。塩、こしょうで味を調えます。

手づくり部 あっという間にできちゃいましたね。くず湯みたいに、とろとろですね。

金子さん はい。沸騰する前に火を止めますよ。ここに好みの黒七味などと、ショウガのすりおろしをちょこんとのせます。さあ、召し上がれ。

手づくり部 あつつつつ。でも、いいお味~。くずでおいしさが閉じ込められて、レンコンの食感がさくさくとしてて……。これはもう料理屋さんの味ですよ。

金子さん 寒い日には、体の芯から温まりますよ。内臓が冷えると体にも良くないし。ショウガであったか効果もアップしますしね。おなかがぽかぽかしてきたでしょう?

手づくり部 ベジブロスは、野菜のうま味を余すところなく味わえる優れものですね。捨てていた野菜くずを活用できて、一石二鳥。これからは、野菜を大事に使い切りますよ。

金子さん 炊き込みご飯や、インスタント麺のスープなどにも使えます。こんなにおいしいベジブロス、作らない手はありません。

手づくり部 はい。おいしさを丸ごと使い切る生活。今日から、早速実践します。

 

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スタイリスト:金子雅美
2年間の専属アシスタント経験を経て、1998年よりフリースタイリストとして活動。
フードスタイリング、インテリアコーディネート、ブライダル誌・ベビーカタログでの空間コーディネートやドレスのスタイリングなど、その活動分野はライフスタイル全般多岐にわたる。
特に食の分野を得意とし、レシピ製作からテーブルウエアのセレクトまで、トータルなコーディネートで幅広い食のスタイルを提案している。

M0000OG1463(2017.02新)

スマイルすまい編集部

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