竹内由恵が語る 地方での出産・子育てで分かってきたこと

竹内由恵が語る 地方での出産・子育てで分かってきたこと

スマイルすまい編集部

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竹内由恵が語る 地方での出産・子育てで分かってきたこと

移住先の静岡で妊娠・出産を経験し巡り合えた新しい価値観

――2019年、結婚を機に長年勤めていたテレビ朝日を退局し、静岡県に移住したタレントの竹内由恵さん。仕事も友達もいない田舎暮らしに戸惑い、「数日おきに床に倒れ込みながら、『もう、この生活、むり』とパートナーに泣きついていました(笑)」。

いまでは、東京と静岡の二拠点生活に満たされていると、にっこり。移住先の静岡で妊娠・出産を経験したことで、今までには感じなかった感情や、新しい価値観にも巡り合えたと大きな瞳を輝かせました。

「子供が生まれてからは、新しい価値観を持てるようになりました。私はこれまで、こうしたいと思ったら、それに向かってすぐに動き出すような生き方をしてきました。ですが、子供と居るときは、『主役は子供だから、自分から動かずに見守ろう』と思うようになったのです。親として、子供にとっていい環境だと思う場所に連れて行ったりはしますが、子供の人生は子供が主役。できる限り干渉しません。私自身が、そうやってのびのび育ててもらったことも影響しているかもしれませんね。

  とは言いながら、はじめからそんな風には思えたわけではなくて。子供と一緒に居るだけで幸せですし、本当にかわいいのですが、同時に、何かをしていないと居られない性分の私は、1日が終わったときに『今日も何もしてないな…』と落ち込んだりもしていました。

それで、あるとき思い切って先輩ママに相談をしました。すると、その方は『わかるわかる。赤ちゃんとの時間って社会から取り残されたような、孤独感を感じるよね。でも自分にとって無駄に思える時間は赤ちゃんのための時間だって思えばいいんだよ。』と言ったのです。ハッとしましたし、その考え方が私にはしっくり来ました。この時間は赤ちゃんのためになっているんだと思ったら、焦ることも減りました。

  子育てって、一日中取り組んでいても、そのこと自体が評価されることはあまりないですよね。孤独な作業のため、唯一認めることができるのは近くで見ているパートナーだけ。ときに励ましてくれますが、彼も忙しいから毎日というわけにはいかないじゃないですか(笑)。自分で自分を励まさなければならないときに、先輩ママから力になる言葉をいただけてよかったです」

竹内由恵さん スマイルすまい対談

お子さんが産まれてからの変化

――これまで、興味あることに対して自発的に行動を起こし、邁進してきた竹内さんにとって、誰かに悩み打ち明けられたこともお子さんが産まれてからの変化の1つなのだとか。そのほかにも、新しい出会いに恵まれたり、これまで会った親しい人たちとの関係性に良い変化をもたらしていると言います。

「息子が生まれてから、地域になじむきっかけをたくさんもらいました。出産前から地元の子育て支援コミュニティに参加していましたし、いまは保育園に通っていますので、そこでも新しいつながりが生まれます。ママ友とプライベートでお茶しに行ったりすることもありますよ。静岡で友達と呼べる人たちも2人ほどできました。

  両親や義親との関係性も、変化を感じます。子供が生まれたことで、協力していただかなければうまくいかないと思い知りましたし、そのおかげで共同体というか、私も誰かに頼ることができるようになりました。これまでの私は、家族にも自分から何かをお願いすることが苦手でした。誰かに頼むのは心苦しいから、はじめはベビーシッターさんに見てもらうほうが気が楽だったのです。

  ですが、段々そうも言っていられなくなって(笑)。義母は、これまでにも息子のいとこなどを見てきた経験もあり、小さい子の扱いに慣れています。ただ最初は預けるのは迷惑なのではないかと私が気を使ってしまっていました。でも思い切ってお願いしてみたときは、いつもとても協力的で、なんとか力になろうとしてくれるので、いまでは、安心して預けられる心強い存在です。

  一方、私の両親にとっては初孫。ですから、「預かってもいいけど、赤ちゃんをどう扱えばいいの?」とはじめのころは不安や緊張があったようです。それでも、半ば強引に預けたことで(笑)次第に扱いにも慣れてきて、いまではもう「かわいい、かわいい」と目を細めっぱなしです。私の方も、どんどん図々しくなっていて、「いい親孝行ができている」と、都合のいい解釈をしています」

ファミリーに優しい静岡への愛着

――子育てを契機に、少しずつ肩の力が抜け、ときには誰かに頼ることで、周囲もご自分も心地よいリレーションシップを築いている竹内さん。お子さんと過ごす時間を通して、転居した先の静岡への愛着も増したといいます。

竹内由恵さん スマイルすまい対談

「子供連れに対する優しさは、他にもいろんなところで感じます。たとえば、息子はバスが好きなので、仕事のない日に2人で目的もなくバスに乗ったりするんですね。バス停で待っていると、たまたま隣にいらっしゃった年配のご婦人が、息子にむかって『バスが好きなの?』とか『かわいいね』ってにこにこしながら話しかけてくださいます。そういう温かく見守るような距離が素敵だなと思いますし、息子も話しかけられると嬉しそうにしています。静岡での一期一会のふれあいに慣れているからか、東京の仕事場に息子を連れて行ったときは、せわしなく行き交う人たちが誰も息子に笑いかけてくれないことをとても不思議がっていましたね。

  静岡はファミリーにとって過ごしやすいところだなと思います。最近は、子供も一緒に外食できるようになってきたのですが、ファミリー向けのお店やサービスが充実しているなと感じます。子供連れだと気兼ねすることもあるので、ありがたいですね。逆に、カップルが行くお店が少ないように感じるので、心の中で勝手に『静岡のカップル、頑張れ!』って応援しています(笑)。

  子供はいま、走り回りたい盛りで、私も走りたいだけ走り回らせてあげたいと思っています。静岡は自然が豊かで、芝生の上を走り回れる公園が近くにあるので大助かりです。そうした地域の情報は、SNSなどで繋がるママ友からの『ここ、楽しいよ』というお薦めコメントをたよりに出かけることもありますね」

SNSを通じた情報発信

――竹内さんのInstagram公式アカウントでは、仕事関連のインフォメーションのほかに、お子さんとの日常を愛らしくもユーモラスに描いた自筆マンガを公開しています。テレビ局に勤務していたころから発信する側だった竹内さん流のSNSとの付き合い方とは?

「妊娠・出産やコロナ禍などもあり、お店に行って服を買う機会は減りました。そのかわり、他の方がInstagramなどで着ている服をチェックしてネットで買うことが増えましたね。ほかにも、SNSの情報をもとに子供と出かけたりと、いろいろと暮らしに役立てています。

  テレビ局にいたときも自分のアカウントはありましたが、そこまで意識はしていませんでした。タレントになり、もっと自分を知っていただきたいと思うようになってからのほうが活用する機会が増えましたね。私のアカウントにいただく、優しい言葉に励まされたり、勇気づけられることもあります。ダイレクトに反応がもらえることもSNSの魅力だなと思います。

  直接訴えかけられるからこそ、私なりに気を付けていることもあります。たとえば、災害などに関しては自分が見聞きしたもの以外の発信は控えています。いろんな発信のしかたや考え方があっていいのですが、報道に携わっていたこともあり、事実がどうか確かめてから発信したくて。プライベートをどこまでお伝えするか、子供の顔を出す、出さないなども考えは人それぞれ。私の場合は、どこで線を引くべきかを家族で話し合って決めています」

竹内由恵さん スマイルすまい対談

公開日:2022年09月26日

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