竹内由恵が語る 移住・地方暮らしでの気づき

竹内由恵が語る 移住・地方暮らしでの気づき

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竹内由恵が語る 移住・地方暮らしでの気づき

結婚を機に静岡県へ移住するも…

――2008年にテレビ朝日に入局し、スポーツキャスターやバラエティ番組の進行、報道番組のメインキャスターなど、幅広く活躍した竹内由恵さん。2019年春に、同学年の男性と結婚するまでは仕事に打ち込み、分刻みの日々を過ごしてきました。

  そんな竹内さんは、結婚を機にパートナーの仕事の関係から静岡県に移住。帰国子女で、日本では東京暮らししか経験がなかったため、「はじめは観光気分で気楽に過ごしていました。ですが、1か月もすると途方に暮れて…」と、笑いながら当時を振り返ります。

「静岡への転居が決まったときは、何のイメージもなかった分、『どんな土地なのかな』と、ちょっと観光気分でしたね。近くのスーパーマーケットに行くだけでも、東京との違いを新鮮に感じて楽しんでいました。はじめのうちは引っ越しの片付けなどで忙しくしていたのですが、たぶん1か月くらい経ってからが勝負でしたね(笑)。

  私の場合、新しい何かを求めて移住したわけでなく、結婚相手の暮らすところがたまたま地方でした。なので、突然、職と住まいのダブルで環境が激変したわけです。移り住む前は『専業主婦もいいかも』と、考えていましたが、仕事もなく、話し相手になる友達もいない。しかも、パートナーは仕事で帰宅が遅いと、“ぼっち”の悪循環にはまって…。何もやることが見つからない自分に対して、なんとかしなきゃと気持ちは焦るばかりでした。

  いま思うと、わずか1か月くらいで音を上げるなんて早すぎる…と我ながら思います(笑)。人によっては、何もない状況を楽しめると思うのですが、私には向いていないなと悟りました。局に勤めていたときも、やりたいことに対してじっくり考えるより、とりあえず動き出すタイプだった私には限界がありました」

竹内由恵さん スマイルすまい対談

静岡のカフェ巡り〜仕事復帰

――竹内さんが、移住先の静岡で最初に起こしたアクションはカフェ巡りでした。お目当てのカフェを見つけては、足を運ぶ日々だったそうです。学生のころから「いつかカフェを開業したい」と夢見ていた竹内さんにとって、ようやく実行できる時間の余裕が持てたからです。しかし、それにもすぐに限界が訪れて…。

「もともと家でじっとしているのが苦手なため、今日は何をしよう、明日は何をしようとそればかりを考えていました。パートナーからの勧めもあり、学生時代からの夢だったカフェを開く勉強のために、いろいろなカフェを巡ろうと思いました。どのカフェも新鮮で楽しかったのですが、住まいから行けるカフェはどこも閉店時間がわりと早くて。パートナーが帰宅するまで、ひとりで家に居るのが心細くもあったので、結局は遅くまで開いている大手チェーン店へ入り浸るように…。大量の本を持ち込んでは、閉店まで読みふけったり、無理やりノートに日記を書いてみたり(笑)。もう、忙しくしていないとダメな人の典型みたいですよね。

  次第に、パートナーに対しても『こんな毎日、私には無理~!』と、数日に1回は床に倒れ込みながら切実に訴えるようになって。相手からしたら、恐ろしい光景ですよね(笑)。悩んでいる私を見て、『そんなにつらいなら、また仕事をしてみたら』と言ってくれました。

  タレントとして仕事をはじめたのですが、すぐに自分の気持ちが落ち着くのを実感しました。静岡に友達はいなくても、仕事先には必ず誰かがいて会話ができますし、そのなかで刺激をもらうことも多々あります。床に倒れ込んでいた日々が嘘のように(笑)、悩みは一気に解消されました」

静岡で過ごす日々がもたらしてくれた多くの気づき

――竹内さんがテレビ朝日を退局したのは2019年末でしたが、同年秋にはすでに静岡に転居していたそうです。約半年近く、静岡で過ごした日々は悩ましさもあったものの、多くの気づきをもたらしてくれたと言います。 たとえば、2020年2月、タレントとして仕事に復帰したときのこと。同年春から始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックで再びステイホームを余儀なくされましたが、転居したばかりのようにうろたえることはなかったといいます。

竹内由恵さん スマイルすまい対談

「仕事に復帰して間もなくコロナ禍となり、移動が難しくなりました。番組側も気を使うでしょうし、私としても静岡から東京へ行き来するのはリスクが大きいなと感じました。お仕事のペースはぐっと落ちましたね。

  でも、その合間にプラスになることも結構ありました。腹を決めて、一から自分の好きなことをはじめてみようと、まずはコーヒーの勉強を本格的に始めました。カフェを始めるにはどうしたらいいかをじっくりと考え、静岡のカフェでコーヒー豆の焙煎も学びました。おかげで、生豆から自分で焙煎できるようになりました。また、カフェを渡り歩いていくうちに、知り合いにも恵まれました。

  以前からやってみたかった、パッチワークの教室にも通いました。コロナ禍と妊娠出産が重なっていたこともあり、パートナーが帰宅するまでの時間、子供のおくるみなどをちくちく縫っていました。無心になれるし、出来上がると達成感も得られるんです。

  もう1つ、これも以前から興味があったマンガを描き始めました。Instagramでほかの方が描いたマンガなどを見るのが好きで、ずっと描いてみたいなと思っていました。ですが、当時は仕事が忙しく実践できずにいました。少しずつ描き始めて、いまも時折Instagramに自作のマンガを投稿しています。テレビのお仕事は今をとても大切にするぶん、後々まで残る感じがやや希薄だなと思うこともあるので、後々まで残る作品を創る楽しさややりがいを感じています。自分を一気に白紙に戻したことで、何がしたいかを考える時間を持てたことはとてもよかったですね」

竹内由恵さん スマイルすまい対談

公開日:2022年09月26日

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