物件選びの第一歩 「どこに住みたいか?」を決めよう!

物件選びの第一歩 「どこに住みたいか?」を決めよう!

スマイルすまい編集部

第17話はこちら ┃ 第19話はこちら

スマイルすまいの見つけ方 第18話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。優しい会社員のパパさんとすてきな暮らしに憧れる在宅勤務のママさん、しっかりものの保育園児タッくんに、愛犬ワンダが加わった仲良し家族です。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。

物件選びを始めよう!

住宅ローンについての基礎知識も一通り身に付けて、いよいよスマイル一家は「どんなマイホームを購入するか?」を具体的に検討し、探し始めることにしました。

現在大まかに決まっているのは、予算。親から援助してもらう予定の金額などで多少前後する可能性はありますが、今のところの目安は3300万円です。
これは以前、諸費用分としていったん200万円を取り置き、その残りの金額で計算した数字が基になっています。

〇購入予算の概算
頭金 700万円
住宅ローン借り入れ可能額 約2600万円
——————————
計3300万円

※ローン借り入れの条件設定
・元利均等返済による計算
・毎月の返済額8万円
・返済期間35年
・フラット35 固定金利1.5%
・ボーナス払いなし

参照:第11話 「マイホーム購入予算を算出してみよう」https://danshin-smile.cardif.co.jp/smile-home-11//

ところが、真剣に探し始めて気が付いたことがあります。
「新築マンションの広告は価格未定って書いてあるのがほとんどね」とママさん。「これじゃあ、自分たちに買えるかどうかって判断つかないわ。みんなどうしているのかしら?」
ママさんが今手にしているのは、今朝の新聞に折り込まれた新築分譲マンションのチラシです。
「ねえ、パパさん。価格のこと、電話して聞いてみて!」

販売センターに電話をすると、丁寧に教えてくれました。
「実際にモデルルームを見学にいらっしゃった方たちのご希望やご予算なども鑑みて、時期が来れば正式に決定いたします。その際にご連絡を差し上げるためにも、もしもチラシをご覧になって物件に興味を持ってくださったなら、まずはお越しになってください」

「なるほどねー」とパパさん。
「じゃあ、価格のことはちょっと置いておいて、他の条件で絞り込んでいこう」

どこに住みたい? ~エリアを考える~

「場所の希望、ある?」とママさん。「僕は、通勤1時間以内だったらどこでもいいよ。ママさんはどう?」とパパさん。

ママさんの希望は、大きく分けて3つあります。
① のんびりとした郊外で近くに自然が感じられるところ
② 子育てがしやすいところ
③ 両方の実家に帰りやすい場所

「確かに僕も、会社からあんまり遠くなるのは困るけど、マイホームは都心よりは郊外の方がいいな。休みの日に、家族でぶらっと近くの公園で遊んだりできるのが理想だよね」とパパさんも賛成です。

「二つ目の子育てしやすいっていうのは、どういうイメージなんだろう?」
これは、最近ママさんが雑誌やネットから仕入れた情報によるものです。
「自治体によって、子育て世帯への優遇措置に結構差があるらしいのよ」

例えば東京23区は、子どもが生まれてから中学校卒業までは医療費が無料。さらに千代田区では18歳まで無料で医療を受けることができ、北区では18歳までの入院医療費が助成されます。
他にも、自治体によって乳児養育手当が支給されたり、出産費用軽減のための施策があったり、妊娠中のタクシー利用券の支給があったりなどさまざまなサポート制度があります。

「これだけが理由で決めるというわけではないけど、やっぱりチェックはしておきたいポイントよね」

どこに住みたい? ~沿線で考える~

ママさんが3つ目に挙げた「両方の実家に帰りやすい」というのは、先輩ママが教えてくれたポイントです。
「スマイルさんのところは元々ご両親も割と近くに住んでいらっしゃるんだから、お互いに行き来しやすい場所を選んだ方が何かと便利よ」

先輩ママいわく「子どもが小さいときは、気軽に連れて行ったり来てもらったりして面倒を見てもらうこともできるし、もしも将来ご両親の面倒を見るようなことになったときもすぐに駆け付けられるでしょ」
それにね……と付け加えて「その方が、頭金の援助も頼みやすいわよ!」とニッコリ。

パパの通勤の便利さ、子育て世帯であるスマイル一家にとってメリットの多い場所、実家に帰りやすい……、それだけでエリアを絞っていっていいのでしょうか?

「あ! 欲を言えば……」とママさん。「なんでもこの際言ってごらん」と優しいパパさん。
「最寄り駅にスーパーが欲しいな。それと沿線や乗換駅に、大きな商業施設とかデパートがあると便利よね」

「僕はできれば、ラッシュ時に混み過ぎない駅から乗りたいなぁ。都心から少し離れていても始発駅だと座れるから楽だし、急行停車駅なら通勤時間も短縮されたりするし……」

お互いのいろいろな希望に耳を傾けながら、路線図を広げて「通勤1時間の輪」「パパさんの実家から1時間の輪」「ママさんの実家から1時間の輪」を描いたりしているうちになんとなくエリアと沿線も絞ることができそうなスマイル一家です。

愛犬ワンダのワン!ダフル アドバイス

愛犬ワンダ

「場所選びは家族で時間をかけて相談しようワン」

住む場所や環境が日常生活に与える影響は大きいものだワン。物件自体の良し悪しももちろん大事だけど、例えば駅から自宅に向かう道や毎日乗車する電車の車窓からの眺め、自宅の周りの雰囲気や行きたい場所への利便性。これらはこの先ずっと生活に関わってくることだから、好きと思えるかどうかがとても大事だワン。地図や写真だけで判断せずに、実際に足を運んで歩いてみてその場所を感じてみようワン。

公開日:2017年12月08日

監修:中原茂さん

監修:中原茂

中原総合法律事務所、代表弁護士。CFP®認定者、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級。1966年鹿児島県生まれ、東京大学法学部卒業後、国内損害保険会社に勤務、資産運用部門などでの勤務を経て、99年に法曹界に転身。2005年に、中原総合法律事務所を設立。また01年よりCFP認定者としても登録し、弁護士としての専門性とCFP認定者としての視点からのアドバイスが好評を得ている。マンション管理士資格を取得し、住宅分野の中でも特にマンション管理の分野の専門性は高い。 各種団体での講演、雑誌や書籍の執筆・執筆協力も多数。『老後はコワイ!―お金と財産を守る本―』(主婦と生活社、執筆協力)、『マンション法実務ハンドブック』(民事法研究会、共同執筆)など。神奈川県弁護士会紛争解決センター仲裁人候補者、社会福祉法人評議員、投資会社の社外取締役。

不動産監修:中村嘉宏さん

不動産監修:中村嘉宏

1959年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。同社関連の不動産会社、不動産金融会社を経て92年株式会社イー・エム・ピーを設立。同社代表取締役。不動産、金融の幅広い知識と経験、弁護士や税理士等との強力なネットワークを基に、不動産戦略コンサルタントとして不動産資産家の相続対策や投資戦略などのプライベート・アセットマネジメント業務、企業の不動産事業構築などのアドバイス業務を行っている。事業投資、M&A、事業承継の専門家集団であるMMプリンシパルインベストメント株式会社取締役。公認不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士、ビル経営管理士、宅地建物取引士。著書『不動産投資 実践ガイド』(PHP研究所)

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スマイルすまい編集部

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