住宅ローンの基礎知識 その2


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スマイルすまいの見つけ方 第16話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。


 
毎月の「返済額」ってどう決まるの?

住宅ローンについて勉強中のスマイル一家、今日は「返済額」について考えています。
「なるほど! 結局、返済額は主に①全部でいくら借りるのか、②ローン期間をどのくらいに設定するのか、③金利タイプ、④返済方法(元利均等返済、元金均等返済、ボーナス払いの有無など)の4つで決まるわけね」。だけど、具体的な数字が見えないと、どこから決めればいいのか分からないわよね、と悩むママさん。
「じゃあ、試しに数字を出してみようか」とパパさんはネットで、近所にある都市銀行の住宅ローン返済額シミュレーションというページを探し出してきました。

必要項目は
・いくら借りますか?
・ボーナス月は毎月の何倍の金額を返済しますか?
・何年ローンにしますか?(1年から35年まで)
・金利方式はどうしますか?

ここまでが必須ですが、任意で誕生日や借り入れ時期、家族の誕生日などの入力もでき、何歳のときにどのくらい返済額が残っているかなどが分かります。

スマイル一家はまず「3000万円」「ボーナス返済なし」「35年」「変動金利(年率0.625%※)」を選んでやってみました。
毎月の返済額 79,543円(ボーナス月の返済額 79,543円)
という結果です。

もう一つ、固定金利でもやってみましょう。他の条件は同じで、金利については「固定10年(年率0.850%※)」を選択しました。

・毎月の返済額 82,604円(ボーナス月の返済額 82,604円)

「うわぁ。金利によって、毎月の返済額が3000円も違うのね!」と驚く二人です。


※これらの金利は、2017年7月現在の都市銀行の一例。金利は、条件その他により各金融機関によって異なります。

 

どの金利タイプにすればいいの?

金利についての基礎知識を勉強したつもりのスマイル夫妻でしたが、実際に数字を目の当たりにするとまた新たな疑問が湧いてきました。

「固定金利の期間が短いほど、金利は優遇されるんだったわね。逆に言えば、長期にわたって安定した金利を望む場合は、高めの金利設定になるのよね」と、ママさん。
「そうだね。でも固定期間が短いとその分変動リスクが高くなるから、将来最初に思っていたよりも返済額が上がるってこともあるわけだ」

「どれが一番いいのか、どうやって決めればいいの?」と頭を抱える二人に向かって、タッくんが一言。「分からないことは、先生に教えてもらえばいいんじゃない?」
「先生? こういうことを相談できる先生って誰のこと??」
「あ!そうだ! 大学の後輩がファイナンシャル・プランナーの資格を取ったって、年賀状に書いてあったよ。アイツに聞いてみよう」とパパさんはすぐに相談の電話をかけてみました。

「いいですよ。今から資料を持って、遊びに行きますよ」と、後輩のN君。「ちょうどお昼時になりますので……、お昼ごはん、期待してます!」とちゃっかりしています。

 

「より良い決断」のために知っておきたいこと

みんなで昼食を楽しんだ後は、N君による「住宅ローン講義」。一番知りたいのは、いくつもある住宅ローンのタイプから、どれを選べばいいのか? ということです。

「最初にお伝えしたいのは、誰にとってもベストな住宅ローンは残念ながら見つからない、ということです」。そう聞いてがっかりするスマイル夫妻ですが「でも、スマイル一家にとってのベスト、というのは見つけられますよ」とニッコリ。

住宅ローンは借り入れをする金融機関によっても、借りる本人の年収や年齢などの属性によっても、さまざまなタイプがあります。全ての人が全ての選択肢を持てるわけではありません。自分たちに借り入れ可能な住宅ローンの選択肢がどのくらいあるのか、それぞれどんな特徴があるのかを知った上で検討することが大切です。

「お友達のところではこうだった、というような他人の情報はあくまでも参考程度にしましょう。住宅ローンは非常に個人的なものなんですよ」

そして……とN君が付け加えたのは「住宅ローンというのは、(最長で)35年間かけて走るマラソンのようなものです。無事ゴールにたどり着くためには計画と戦略が必要です」。その計画と戦略の立て方について、じっくり学びたいスマイル夫妻です。

 

愛犬ワンダのワン!ダフル  アドバイス

「住宅ローンは、「今」だけじゃなく「未来」も見据えて考えるワン」

住宅ローンについての情報は、インターネットで検索すれば多くの情報を手に入れることができるワン。シミュレーションが自動でできるサイトなどを使って、リアルな数字の感覚を知っておくといいワン。ただし、信憑性の低い情報もあるので出所は必ず確認して、信頼できる情報だけを参考にしてほしいワン。それと、自分たちにとってどの住宅ローンが最適なのかは、ケースバイケース。ファイナンシャル・プランナーなど、ライフプランも併せてアドバイスしてもらえる専門家に相談することも大事だワン。

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監修:中原茂
中原総合法律事務所、代表弁護士。CFP®認定者、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級。1966年鹿児島県生まれ、東京大学法学部卒業後、国内損害保険会社に勤務、99年に法曹界に転身。2005年に、中原総合法律事務所を設立。また01年よりCFP認定者としても登録し、弁護士としての専門性とCFP認定者としての視点からのアドバイスが好評を得ている。マンション管理士資格を取得し、住宅分野の中でも特にマンション管理の分野の専門性は高い。
各種団体での講演、雑誌や書籍の執筆・執筆協力も多数。『老後はコワイ!―お金と財産を守る本―』(主婦と生活社、執筆協力)、『マンション法実務ハンドブック』(民事法研究会、共同執筆)など。神奈川県弁護士会紛争解決センター仲裁人候補者、社会福祉法人評議員、投資会社の社外取締役。

不動産監修:中村嘉宏
1959年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。同社関連の不動産会社、不動産金融会社を経て92年株式会社イー・エム・ピーを設立。同社代表取締役。不動産、金融の幅広い知識と経験、弁護士や税理士等との強力なネットワークを基に、不動産戦略コンサルタントとして不動産資産家の相続対策や投資戦略などのプライベート・アセットマネジメント業務、企業の不動産事業構築などのアドバイス業務を行っている。事業投資、M&A、事業承継の専門家集団であるMMプリンシパルインベストメント株式会社取締役。公認不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士、ビル経営管理士、宅地建物取引士。著書『不動産投資 実践ガイド』(PHP研究所)

M0000OG1821(2017.10新)

スマイルすまい編集部

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