「今」のお金の状況を整理してみよう


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スマイルすまいの見つけ方 第10話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。


 予算決めへの最初の一歩

「タッくんの小学校入学までに」とマイホーム購入時期の目標を決めたスマイル一家。次に気になるのは「一体いくらの家が買えるの?」ということです。予算が決まらないと物件の探しようもありません。友達の多いママさんですが、「お金の話は、いくら友達でも聞きにくいものね」と相談相手に困っています。
そんなときに頼りになるのがインターネット上のさまざまな情報。今度はたくさんあり過ぎてどれを読めばいいのか迷ってしまいますが、読みやすそうなもの、自分たち家族に似ている例などをいくつか読んでせっせとメモを取るママさん。
「なるほど! まずは今の収入と、今の暮らしの中でどのくらいお金を使っているかを把握することが大事なのね」
これまで家計簿をきちんと付けてこなかったママさんですが、通帳に記入された金額やたまったレシート、請求書などを見ながら書き出してみました。

〇収入
パパさんの給料
自分の稼ぎ(月によって差があり)

▲支出
家賃
駐車場代
保育園費用
保険料
光熱費
携帯電話の使用料金
食費
生活用品など食費以外の支出
理美容費
交際費(レジャー、冠婚葬祭など)

「あ! 車のローンも忘れちゃいけないわね」書き出すことで、今のスマイル一家のお金の状況がクリアになります。
 

ライフプラン表で未来のお金も考えてみる

毎月のお金の動きが何となくつかめたママさん、次はもうちょっと長いスパンでのお金の動きに注目です。「マイホームを安心して買うためには、お金のことを今だけじゃなくずっと先のことまで見据えた上で考える必要があるものね」
そんなときに有効に使いたいのがライフプラン表。ライフイベントごとにどのくらいお金が必要になるのか、収入はどう変わるのかを予測して書き込みます。「予測する際の目安の金額は、住宅雑誌やインターネットの情報を参考にすればいいわね」
調べてみると「子ども1人当たりの教育費用の平均値」というのを見つけました。
「幼稚園から大学卒業までに各家庭が負担する教育費は、全て国公立で約1000万円、全て私立で約2300万円」
びっくりして思わず声を上げそうになります。「そんなにかかるのね、わが家の貯金で大丈夫かしら」と急に不安が押し寄せてきたママさんです。気になり始めると、いてもたってもいられません。仕事中のパパさんに「そもそも今、いくらくらい貯金があったんだっけ?」とメールまで打ってそわそわしています。

※“1-1-1 大学卒業までにかかる費用”. 文部科学白書,平成21年度. 生涯学習政策局政策課教育改革推進室,文部科学省.
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpab200901/detail/1296707.htm

自己資金ってどのくらいためればいいの?

帰宅したパパさんを迎えて3人で夕飯を食べながらも、話はどうしてもマイホーム資金のことに。ママさんから貯金額についてのメールをもらったパパさんは、会社の同僚にヒアリングしてきてくれたそうです。
「最近家を買った同僚に聞いてみたんだけど、家を買うまでに500万円ためたらしい。それでも、もうちょっとあればよかったなぁって言ってたよ」
「で、うちは今どのくらいだったっけ……?」と恐る恐る聞くママさんに、パパさんは苦笑いしながら「社内預金と合わせても300万円くらいかな」
「こんなことで本当にいつか家が買えるのかしら」と、ふぅっとため息をついて顔を見合わせる二人ですが、そこにタッくんの明るい声が響きました。「すごい! チョコレート、いくつ買えるんだろう。うちってお金持ちだね~」
「あはは」と思わず笑いだすパパさん、つられてママさんもニッコリ。タッくんを抱き締めながら「そうよね、きっと大丈夫。実際に買うまでにもっとためればいいんだし、諦めずにマイホームに向かって進んでいきましょう!」
 

愛犬ワンダのワン!ダフル  アドバイス

「マイホーム購入計画は「時期」と「予算」を決めることから始まるワン」

「自分たちは、いくらくらいの家が買えるのか?」これは最も大きな、そして大切な問題だワン。それを明らかにするためのステップは2つ。一つ目は「今のお金の動きを見える化する」ことだワン。特に、毎月必ず発生する固定費がいくらくらいなのかをきっちり把握しておくといいワン。もう一つは、「未来にかかるお金を見える化する」こと。ライフプラン表を大いに活用しようワン。この作業によってローン返済可能額や返済期間のイメージが分かるから、貯金額と合わせて物件予算がほぼ見えてくるはずだワン!

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監修:中原茂
中原総合法律事務所、代表弁護士。CFP®認定者、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級。1966年鹿児島県生まれ、東京大学法学部卒業後、国内損害保険会社に勤務、99年に法曹界に転身。2005年に、中原総合法律事務所を設立。また01年よりCFP認定者としても登録し、弁護士としての専門性とCFP認定者としての視点からのアドバイスが好評を得ている。マンション管理士資格を取得し、住宅分野の中でも特にマンション管理の分野の専門性は高い。
各種団体での講演、雑誌や書籍の執筆・執筆協力も多数。『老後はコワイ!―お金と財産を守る本―』(主婦と生活社、執筆協力)、『マンション法実務ハンドブック』(民事法研究会、共同執筆)など。神奈川県弁護士会紛争解決センター仲裁人候補者、社会福祉法人評議員、投資会社の社外取締役。

不動産監修:中村嘉宏
1959年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。同社関連の不動産会社、不動産金融会社を経て92年株式会社イー・エム・ピーを設立。同社代表取締役。不動産、金融の幅広い知識と経験、弁護士や税理士等との強力なネットワークを基に、不動産戦略コンサルタントとして不動産資産家の相続対策や投資戦略などのプライベート・アセットマネジメント業務、企業の不動産事業構築などのアドバイス業務を行っている。事業投資、M&A、事業承継の専門家集団であるMMプリンシパルインベストメント株式会社取締役。公認不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士、ビル経営管理士、宅地建物取引士。著書『不動産投資 実践ガイド』(PHP研究所)

M0000OG1656(2017.07新)

スマイルすまい編集部

スマイルすまい編集部

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