セルフリノベーションで快適な部屋にしよう!賃貸・持ち家それぞれ紹介

遠藤舞衣

新型コロナ感染症の蔓延によってこれまでの日常が大きく変化しました。
テレワークや外出自粛といった世情から、家にいる時間を豊かにしようと、セルフリノベーションにチャレンジする方が増えているようです。

実際に、ホームセンターでDIYアイテムの売り上げが伸びていることがわかっています。(※1)
原状回復ができるセルフリノベーション用アイテムも多くの場所で販売されたりと、持ち家だけでなく賃貸でもセルフリノベーションが楽しめるようになってきています。

そこで、この記事では今すぐ試せるセルフリノベーションを費用やポイント、注意点とともにご紹介します。

※1 出典:「ホームセンター、コロナ禍特需で業績好調 最新業績、前年同期比1割の増収」(株式会社帝国データバンク)

セルフリノベーションとは?

セルフリノベーションとは、部屋などの修繕や改修のデザインから施工作業までを自分自身で行うことです。

セルフリノベーションのメリットは、好みのデザインを費用を抑えつつ実現できることです。プロに頼むと人件費や材料費などで総額数十万円かかるような作業も、セルフリノベーションであれば材料費のみの数千円で済むことも珍しくありません。
さらに、最近ではホームセンターでプロが使用するような道具・材料も揃えやすく、自分で作り上げるという創作の楽しみを気軽に味わうことができます。

一方でデメリットとして、プロのような仕上がりにはならないことや施行の手間が挙げられます。
しかしプロとは違う味のあるできばえは、セルフリノベーションの魅力の1つです。
時間をかけて自作した分、仕上がった時の喜びはひとしおです。

セルフリノベーションであると便利なもの

まず初めに、セルフリノベーションを行う上であると便利なものは電動工具です。
電動工具を使うことによって作業効率を上げることができます。

あると便利な電動工具

中でも特に電動ドライバーはおすすめです。
ビスは手でも留められますが、いくつも数があると手が痛くなりスピードが落ちてしまいます。通常ビス留めに1分かかる場所でも電動ドライバーなら数秒で完了するため、手間が大きく減らせます。

その他にも木材をカットするジグソーや、まっすぐに取り付けができているかを測る水平器などがあると、セルフリノベーションの幅が広がります。

塗料類は必要な時に必要な分だけ揃えれば問題ありません。
水性ニス類は100円ショップでも充実しているため、費用を抑えるためにも100円ショップの商品を使ってみるのも良いでしょう。

セルフリノベーションでやってはいけないこと

セルフリノベーションに失敗はつきものです。
失敗から学ぶことも多くありますが、取り返しの付かない事態は避けたいものです。
失敗を避けるために、下記3つのやってはいけないことを把握しておきましょう。

  • 資格の必要な配線工事
  • 思いつきでの実行
  • プロの仕上がりとの比較

資格の必要な配線工事

「セルフリノベーションでどうにかできそう」と思う内容の中には、資格が必要な作業もあります。
たとえば「コンセントをもう1つ増やしたい」と思っても、コンセントの増設工事は国家資格の電気工事士でなくては施工できません。
そのため、電源確保の手段は延長コードを使うといった方法で対応しましょう。

思いつきでの実行

セルフリノベーションでは計画性が何よりも大切です。思いつきや感覚だけで木をカットし組み立てようとすれば、寸法が合わなかったり材料が足りなかったりと様々な問題が起こります。
その結果、不要な手間が増えて途中で投げ出してしまいかねません。
寸法を測り図面を引く、材料を揃える場所を把握する、組み立ての工程を事前に考えるなど、施工前に必ず準備をしたうえで実行しましょう。

プロの仕上がりとの比較

セルフリノベーションがうまくいっても、プロの仕上がりと比べてしまうといまいちだったと感じてしまう場合が多いのではないでしょうか。
しかし、手作りらしい「歪(いびつ)さ」もセルフリノベーションの魅力の1つです。
プロの工事や既製品にはない温かみがあり、一生懸命作った時間も作品の一部となります。失敗箇所があったとしても「頑張った証」として、受け止めることをおすすめします。

賃貸でできるセルフリノベーション

賃貸は退出時の原状回復が条件としてあるため、部屋に手を加えられないと感じてしまいがちですが、壁や床を傷付けずに空間イメージを変えるセルフリノベーション方法があります。

今回ご紹介する方法を難易度と変化度の指標で表してみました。

賃貸でできるセルフリノベーションのポジショニングマップ

では早速、賃貸でどのようなセルフリノベーションができるのかを見てみましょう。

照明の付け替え・設置

難易度:★☆☆☆☆
施工会社に依頼した場合の施工費用:1万円前後~/箇所(取り付け費用のみ)
セルフリノベーションの費用:1,000円前後~(照明代のみ)
作業時間:約30分~

天井の明かり、間接照明などを工夫すれば生活感を減らしカフェのような雰囲気を出すことも可能です。

たとえば部屋を今よりも明るく優しい雰囲気にしたい場合、部屋中を照らすシーリングライトを採用してみてください。
さらにライトの色も温白色のものにすれば、優しく温かな雰囲気を表現できます。
ペンダントライトで1点を照らして陰影を作ると、落ち着いた空間を演出することもできます。

ダイニングテーブルライト

こちらはダイニングテーブル脇の棚に、家電量販店で販売されている2,000円程度のテープライトを取り付けています。
メイン照明を消せばダイニングテーブルが薄明かりで照らされ、レストランのような雰囲気が出ます。

窓枠作り

難易度:★★★☆☆
施工会社に依頼した場合の費用:3万円前後~(窓サッシのみを交換した場合)
セルフリノベーションの費用:500円前後~(材料費のみ)
作業時間:約15分~

賃貸の場合、窓枠部分は白やシルバー、アンバーなどあまり存在を主張しない色が多いです。その窓枠を明るい色にしてアクセントをつけると、外国風の印象になり窓周りが華やかになります。
窓枠のカラーチェンジは、窓枠全体のマスキングテープを貼れば簡単に実現可能です。
ただし窓周りは結露ができやすいため、次第にテープが剥がれてきますので、こまめなメンテナンスを欠かさないよう注意しましょう。

窓枠

壁のアレンジ

難易度:★★★☆☆
施工会社に依頼した場合の施工費用:1,000円前後~/㎡(材料費込み・壁紙を貼り替えた場合の費用)
セルフリノベーションの費用:1,500円前後~(ウォールステッカーやマスキングテープを使った場合)
作業時間:約20分~

賃貸である以上、壁は手がつけられないと思うかもしれませんが、壁紙そのものを変えなくても、剥がせるウォールステッカーやマスキングテープを使うことで、壁全体の雰囲気を変えることができます。

壁のアレンジ

最近では「剥がせる壁紙」という商品も発売されており、原状回復が必要な賃貸でも壁紙を一新できます。ウォールステッカーやマスキングテープなど、部分的なリメイクではなく壁全体のリノベーションをしたい方は活用してみてはいかがでしょうか。

床の張り替え

難易度:★★★★☆
施工会社に依頼した場合の施工費用:4万円前後~/6畳(クッションフロア張り替え・材料費込みの場合)
セルフリノベーションの費用:7,000円前後~(クッションフロアを使った場合の材料費のみ)
作業時間:約20分~

壁同様、賃貸では床に手を加えることはできないと思ってしまいますよね。
フローリングそのものの張り替えは不可能でも、上からクッションフロアを敷けば「フローリング調の床」を作ることができます。
現状の床材を変えたい方は、試してみてはいかがでしょうか。

床の張り替え

クッションフロアを床に貼る場合、既存の床にマスキングテープを貼ったうえで、クッションフロアを両面テープで貼りつけると、床を傷つけずに済みます。
また、クッションフロアでなくても賃貸向けの剥がせる床材や、置くだけの床材も販売されています。
クッションフロアがイメージに合わない場合は、これらを検討するのも良い方法です。

工具を使わないセルフリノベーション

工具を握ってものを作るだけがセルフリノベーションとは限りません。
部屋の雰囲気は、家具を買い換えたり配置を変えたりすることでも変化します。特に部屋のメインともいえるソファやダイニングテーブル、テレビ台などは、新調することでイメージががらりと変わることも珍しくありません。

また、家具の配置によっては空間が広く感じられたり生活動線が確保しやすくなったりといったプラスの効果が生まれます。
空間に広さを感じさせたいのであれば、部屋の配色バランスも大切です。
インテリアにおける配色バランスはメインカラー6.5:アソートカラー2.5:アクセントカラー1くらいの割合がおすすめです。部屋がまとまった印象になり、奥行きが生まれます。

持ち家でできるセルフリノベーション

近年では中古住宅を購入し、自分たちでリノベーションをする家庭も増えています。
アットホーム株式会社の『中古住宅のリノベーション実態調査』によると、中古住宅のリノベーションを経験した人のうち77%がリノベーションを前提として中古住宅を購入したという結果が残されています。

リノベーション前提で中古住宅を購入した

出典: 「中古住宅のリノベーション実態調査」(アットホーム株式会社)

また、不動産業界も中古マンションをリノベーションして再販する会社が増えており、中古住宅市場は増加傾向を辿っています。(※2)

住宅購入費用を抑えて、その後、自由なセルフリノベーションを楽しむのも1つの方法です。
持ち家であれば直に塗料を塗ったり壁に穴を開けたりすることも可能なため、賃貸よりも思い切ったセルフリノベーションが楽しめるでしょう。

また、持ち家なら間取りや内装を大きく変えるフルリノベーションもできます。ただしフルリノベーションをセルフでやるのは難しいため、プロに施工依頼することをおすすめします。

下記の記事では中古マンションのフルリノベーションについて、詳しく記載しています。ぜひ参考にしてみてください。
友達が中古マンションをフルリノベーションした!(その1)
友達が中古マンションをフルリノベーションした!(その2)

今回は持ち家だからできるセルフリノベーションの中でも、簡単にできる2つのセルフリノベーション方法をご紹介します。

持ち家でできるセルフリノベーションのポジショニングマップ

棚作り

難易度:★★☆☆☆
施工会社に依頼した場合の施工費用:2万5,000円前後~/箇所
セルフリノベーションの費用:1,000円前後~
作業時間:約20分~

賃貸とは違い、持ち家の場合は好きな場所に棚を取り付けられます。
棚は収納力を上げ部屋をすっきりとした印象にさせたり、飾り棚で装飾性をアップさせたりと、インテリアにおいて重要な役割を担っています。
使う材料は板材と棚受けさえあればいいため、DIY初心者の方でもチャレンジしやすいでしょう。

棚作り

特にキッチンは収納に悩みやすく、生活感も出やすい場所です。棚を取り付けておしゃれな「見せる収納」を実現すれば収納力アップ、さらには生活感も減らすことができます。

カーテンレールの付け替え

難易度:★★★★☆
施工会社に依頼した場合の施工費用:1,500円前後〜/窓(施工費のみ)
セルフリノベーションの費用:500円前後~(材料費のみ)
作業時間:約10分~

カーテンレールのデザインは窓周りとカーテンそのものの印象を左右します。
たとえば豪華なカーテンにチープなカーテンレールでは、ちぐはぐな印象になりカーテンの良さが引き立ちません。

カーテンレールの付け替え

レールの取り付けは作業工程自体は少ないですが、ミリ単位でのバランス調整がカギです。少しでもずれてしまうとカーテンがゆがんで見えてしまいます。
窓枠からどの程度の高さに取り付けるのか、ブラケットの間隔は間違っていないか、市販のレールを使う場合は何cmカットすれば窓枠にぴったり合うかなど、計測をしっかり行うことが大切です。

※2 出典:「中古住宅買取再販市場に関する調査を実施(2019年)」(株式会社矢野経済研究所)

セルフリノベーションで部屋に変化をつけよう

今回は賃貸向け・持ち家向けのセルフリノベーションについて紹介しました。

「賃貸ではセルフリノベーションは難しい」と思ってしまいがちですが、細かな工夫をすることで快適な環境を作ることができます。現在は原状回復ができるアイテムが多く出回っているので、賃貸でもセルフリノベーションを楽しむことが可能です。
もちろん、持ち家であれば賃貸よりも大胆なセルフリノベーションを楽しむことができるので、物足りない方は持ち家の購入を検討してみるのも1つの手です。

うまくいかないと感じることもあるかもしれませんが、手作りならではの歪さもセルフリノベーションの魅力の1つです。
ぜひこの機会にセルフリノベーションで自分だけの空間を作って、快適な住まいを手に入れてみてください。

公開日:2021年04月20日

遠藤舞衣

元インテリアメーカー勤務の現職インテリア・リフォーム・DIY関連WEBライター。夫は内装職人、父は不動産会社勤務という住宅関連が充実した環境で、マイホームをセルフリノベーション中。得意なDIY行程は「色塗り」。

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