めんどくさいが面白い! くるくるバウムクーヘン

めんどくさいが面白い! くるくるバウムクーヘン

スマイルすまい編集部

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手づくりの楽しみ アウトドア編 vol.3

「手づくり部」ではこれまで、設備が整った場所で、講師の指導を仰ぎながら、木工や金継ぎなど数々の手づくり体験をしてきました。今回は趣向を変え、自分たちの力だけで挑戦することに。訪れたのは、手づくり部の「先輩」が所有する山の中にあるセカンドハウス。ここを舞台に、さまざまなアウトドアクッキングやDIYにチャレンジしてきました。自然や仲間の力も借りて、みんなで試行錯誤しながらワイワイやる共同作業、こんな休日の過ごし方はどうですか。

【手づくり部とは】
ハンドメイドやDIY好きのスマイルすまい編集部員が集まってできた、手づくり大好き集団。毎号、記事を通して「手づくりの楽しみや、自分で作ったものを使う幸せ」を皆さまにお伝えしていきたいと思います。

ホットケーキミックスでお手軽生地づくり

先輩 くん製、ピザに続くアウトドアクッキング第3弾は何だっけ? スイーツ系?

後輩C その通り! バウムクーヘンです。そろそろ甘いものも欲しくなるかな、と思い企画しました。

先輩 そうだった。しかしバウムクーヘンって本当に手づくりできるものなの? それもアウトドアで。

後輩C 密かにはやっているようですよ。炭火で一層一層、丁寧に焼き上げていくので、休日のんびりと語らいながら作るには合っているのかもしれません。

先輩 特別な材料や道具がいるのでは?

後輩C それが、市販のホットケーキミックスを使えばとっても簡単。道具も、一般的なBBQコンロのほか、竹やアルミホイルがあればOKです。

バウムクーヘンの材料や道具

先輩 そうなのか。では、早速作ってみよう。楽しそうだな!

後輩C まずは生地づくりからです。大きめのボウルにホットケーキミックス1キログラム、卵を5つ、水800ミリリットルを入れ、泡立て器でよく混ぜてください。その後、湯煎して溶かしたバター200グラムを投入します。

ボウルで材料を混ぜている様子

先輩 ふむふむ。4本分のレシピだからけっこうな量だ。

後輩C これで生地づくりは終了です。

先輩 えっ! 意外と簡単だったな。

後輩C バットやタッパーなど、口が広めの器に移し替えておくと、生地を塗るとき作業がしやすくなります。

先輩 了解。色といい、粘り気といい、とろろ汁のようだ。

生地をバットに移している様子

後輩C 次に、芯棒になりそうな太さの竹に厚手のアルミホイルをしっかりと巻き付けます。竹に節がある場合は、出っ張り部分をできるだけ削って滑らかにしておくと、焼き上がったバウムクーヘンを取り外しやすくなります。

芯棒にアルミホイルを巻き付ける

先輩 なるほど。ということは、アルミホイルの部分に生地を掛けながら塗っていくのか。

アルミホイルの部分に生地を掛けている様子

後輩C その通りです! ところで、炭火の具合はどうですか?

先輩 炎が落ち着いてちょうどいい火加減だよ。じっくり焼ける状態になっている。

炭火

一層一層、丁寧に焼き上げる

後輩C では、生地を塗った竹を、素早く炭火の上に移動してください。

炭火の上で生地を焼いていく様子

先輩 あっ! けっこう生地が垂れ落ちてしまう。思ったより水っぽいな。

後輩C 多少垂れるのは仕方がありませんが、なるべく垂れないよう、くるくると回転させることがポイントです。表面にある程度の焼き目が付いたら垂れることはありません。そうしたら器の上に戻し、オタマで新しい生地を掛けた後、再び炭火の上で回転させます。

先輩 これを一層ずつ繰り返すのか。気が長い作業だな。

後輩C そうです。1時間くらいかけて、20層とか30層の厚みにしてください。時折強めに焼くと焦げ目が付き、後で断面にしたとき年輪のような形がくっきり表れるはずです。

先輩 強めに焼くと、甘い香りが立ち込めるな。

後輩C 香ばしいですね。先輩、飽きてないですか?

先輩 単調な作業だけど、不思議と飽きは来ないよ! せっかちな人にとっては退屈かもしれないが。

後輩C 屋外の作業ということもあって気持ちいいですよね。川のせせらぎや風に揺れる木々の音、鳥の鳴き声もはっきり聞こえます。

きれいな「年輪」があらわに

先輩 そろそろいいかな。最初の頃と比べて明らかに太くなってきたし、それに伴い重くなってきた。回転させるのも力がいるようになったよ。

太くなってきた生地
太くなってきた生地

後輩C 多少、形がいびつですがいいじゃないですか。カットしたらどうなっているか楽しみ。ナイフを入れてみてください。

先輩 あっ、サクッという手応え。いい感触だった。

焼けた生地をカットする

後輩C 竹の芯棒からうまく外れればいいのですが。

先輩 まだ余熱を持っていて熱いな。ずずずっ、うまく外れた。年輪の形もはっきり見えているようだ!

芯棒から生地を外す

後輩C 良かった。カットしてお皿に移しましょう。焼きたての甘い香りもいいですね。

先輩 試食してみよう。うんうん! 見た目にはバサッとしているが、思いのほかしっとりしている。バターの濃厚な風味もいいなあ。甘さは少し控えめというところか。

後輩C お好みでメープルシロップを掛けてください。

先輩 たっぷり掛けてもいいくらい。上品な甘さがとてもマッチするよ。濃いめのコーヒーとも合いそう。

カットしてお皿に移したバウムクーヘン

後輩C カラーシュガーとココアパウダーで、こんなものも作ってみました。

カラーシュガーとココアパウダーでコーティングしたバウムクーヘン

先輩 芸が細かい! 子どもが大喜びしそうだね。

後輩C この木のお皿も、以前「手づくり部」で製作したものですよ。

先輩 覚えているよ。手づくりの焼き菓子と相性がいいね。しかし、今回は驚いた。バウムクーヘンを自作できるとは思いもしなかった。

後輩C 時短料理がはやりですが、たまにはこうした時間を掛けたのんびりした調理もいいですね。これで、「アウトドア合宿」の前半戦は大成功! 後半戦は、竹を使ったDIYで川遊びをしましょう。

先輩 お腹もいっぱいだし、今夜はぐっすり眠れそうだ。

手づくりバームクーヘン(4本分)
材料・道具
・ホットケーキミックス 1キログラム
・卵          5個
・水          800ミリリットル
・バター        200グラム
・メープルシロップ   お好みで
・竹の棒        30~40cm

上手に作るコツ
・一層一層、焦げ目が付くまで生地をしっかり焼きましょう。中が生焼けになるのを防げます
・焼き上がりは生地が熱くなっており火傷する恐れがあるため、少し冷ましてからカットしましょう
・生地が厚くなると棒が重くなり、回しづらくなります。お子さまが焼く場合は、下に落とさないよう大人がフォローしてあげましょう

公開日:2017年12月08日

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