竹製の手づくり水鉄砲で童心に帰る

竹製の手づくり水鉄砲で童心に帰る

スマイルすまい編集部

vol.2はこちら

手づくりの楽しみ 野遊び・川遊び編 vol.1

「手づくり部」ではこれまで、講師の指導を仰ぎながら木工や金継ぎなど、数々の手づくり体験をしてきました。今回は少し趣向を変え、自分たちの力だけで手づくり企画に挑戦することに。訪れたのは、手づくり部の「先輩」が所有する山奥のセカンドハウス。ここを舞台に、アウトドアクッキングやDIYにチャレンジしてきました。竹を使った野遊び&川遊び編の1回目は、竹を使った水鉄砲の製作。勢い良く吹き出す水でテンションも最高潮に。

【手づくり部とは】
ハンドメイドやDIY好きのスマイルすまい編集部員が集まってできた、手づくり大好き集団。毎号、記事を通して「手づくりの楽しみや、自分で作ったものを使う幸せ」を皆さまにお伝えしていきたいと思います。

裏山の竹林で竹を入手

後輩A 一斗缶で作るくん製石窯で焼いたピザ炭火で焼き上げたバームクーヘン。どれもおいしかったですね。

先輩 それぞれひと工夫があって楽しかったよ。と、言いつつ食べてばかりでは芸がない。確か手づくり部の「アウトドア合宿」、2日目のテーマは野遊び&川遊び。竹を使って里山ライフを楽しむことだったよね。

後輩A 先輩の「秘密基地」には竹林があると聞いていたので、竹を使ってちょっとした夏休みの工作のようなことをしようと思います。

先輩 竹なら加工しやすいからいいか。特別な機械も必要ないし。

後輩A では、さっそく竹林に連れて行ってください!

先輩 ここだよ。毎年、タケノコを掘るのが楽しみだったんだけど、ここ数年はイノシシに荒らされ困ってる。手入れをしていないので枯れてしまう竹も多いんだ。倒れかけている竹を適当にカットして使おう!

竹林

後輩A 竹も手入れが必要なんですね。それにしても立派な竹林! 目の前に背が低くてちょうどいい太さの竹があったので、さっそくカットしましょう。

先輩 思い切りが良いね! ところで、何を作るんだい?

後輩A 水鉄砲です。竹で作る昔ながらの水鉄砲。材料は、太さの違う2本の竹のほかは、不要になったスポンジ、布、楊枝(ようじ)、輪ゴムなど。身の回りにある品ばかりです。

水鉄砲の材料
後輩A まず、竹を適当な長さにカットしてください。

竹をノコギリでカットしている様子

先輩 ノコギリを使うのは久しぶりだな~。

後輩A 切断面のささくれやデコボコが気になる場合は、紙やすりで磨いておきましょう。

切断面を紙やすりで磨っている様子

先輩 よし! これでいいな。

後輩A 次に、節の真ん中に、キリで穴を開けてください。

先輩 なるほど、水を出す穴になるんだな。

後輩A はい。穴が小さ過ぎると水が飛び出にくくなるし、反対に大き過ぎると勢いがつかなくなるため要注意です。この時点では穴をあまり大きくせず、後で試しながら穴を大きくしていくといいかもしれません。

先輩 よし! 慎重に行こう。

節の真ん中にキリで穴を開けている様子

竹の直径に合わせてスポンジを巻き付ける

後輩A 今、作ったのが水を蓄える竹筒です。次に、水を押し出す棒を細い竹で作ります。まず、竹の先端付近にキリで穴を開けてください。次に90度回転させ、少しずらした位置にもう一つ穴を開けます。

先輩 細かい作業だな。けがをしないよう気を付けなくては。

竹の先端付近をキリで穴を開けている様子

後輩A 今開けた2つの穴に、それぞれ楊枝を刺し込みます。

先輩 楊枝を十字に刺すわけか。

後輩A その楊枝を適当な長さにカットして、スポンジを巻き付け、輪ゴムで留めてください。

先輩 そうか! 楊枝の出っ張りが滑り留めになって、スポンジが固定されるんだ。

竹にスポンジを巻き付けている様子

後輩A その通りです。さらにスポンジの上から布を巻き付け、てるてる坊主のような形にして輪ゴムで留めます。

先輩 これで、いいかな?

スポンジの上から布を巻き付けている様子

後輩A この押し出し棒が、先ほど作った竹筒の奥まできちんと収まるか試してください。きつ過ぎてうまく入らない場合はスポンジを薄くするなどの調整が必要です。

先輩 逆に、スカスカでも駄目ということなんだね。

押し出し棒を竹筒に収めている様子

後輩A そうなんです。ここが一番難しいところ。試行錯誤が必要かもしれません。

先輩 ムムム! よし奥まで入ったぞ。

後輩A 逆に、抜くこともできますか?

先輩 よし、抜いてみよう。

ポンッ!

先輩 おっ、いい音がした! 気持ちいいねえ。

後輩A ぴったり収まった証拠。これで完成です!

完成した水鉄砲

水鉄砲片手に河原へGO!

先輩 よしっ。せっかくだから、近くの川で試射しよう!

後輩A 行きましょう!

先輩 足場が悪いから気を付けて。では、竹筒に水をくんでくれ。

竹筒に川の水をくんでいる様子

後輩A うわっ、冷たい! 川の水はひんやりしていますね。

先輩 さあ、どうなるかな。3、2、1、発射!

水鉄砲を発射する様子

後輩A おおっ、思ったより飛びますね。感動的です。

先輩 すごいな! 飛距離にして7、8メートルはある。

後輩A 何でしょう。この興奮と、湧き上がる感情は?

先輩 それが「童心」というものだよ。わっはっは!

後輩A いいことを思い付きました。岩の上に空き缶を置くので、それを的にして競いましょう。一人3回ずつで。

先輩 望むところだ! 負けないぞ~。

後輩A あれっ、なかなか当たらない。

先輩 よし、俺の番だな。こういうのは、放物線を描くのだから少し上に狙いを定めないといけないのだ。

先輩 あっ! 年がいもなく、思わずガッツポーズをしてしまった。

後輩A それが童心というものです。

先輩 恐るべし竹製の水鉄砲! 気持ちが一気に若返ってしまう。

後輩A こんな気持ちは久しぶりです。子どもの頃の夏休みのようですね。(vol.2に続く)

川辺に置いた水鉄砲

川で遊ぶときの注意点
深い川底や水の流れが早い場所で遊ぶときは、水難事故に注意しましょう。ライフジャケットやロープ、浮き輪などを事前に準備しておくと安心です。

国土交通省HP 「川遊びのルール」
http://www.mlit.go.jp/river/kankyo/anzen/index1.html

公開日:2017年12月08日

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