賃貸を選んで暮らすことのメリットって?


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スマイルすまいの見つけ方 第3話

 暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。
 


ヤドカリみたいな暮らし方!?

「同僚のKはさぁ、会社まで自転車で5分のところに住んでいるんだよ」
パパさんの会社は、電車を3回乗り継いだ場所にあって、家を出てから55分くらいかかるのです。「こっちは天気が悪いときなんかは、電車が遅れがちで1時半近くかかることもざらなのにさ……」
「でも、通勤は一人になれる大事な時間だったりして?」とママさん。
「ゆったり座れるならいいけどさ、立ちっぱなしの満員電車じゃスマホも見られないよ」とパパさん。
スマイル一家が住む築30年の賃貸マンションは、結婚を機に移り住んだ住まい。落ち着いた週末を過ごせるようにと選んだ、会社からは離れた緑の多い街にあります。パパさんは、独身の時は会社に近いアパート暮らしでした。
「ライフスタイルが変わるたびに、住みたい家の条件って違ってくるよね」とママさん。
「もしこれから、タッくんに弟や妹が生まれたら、今の家はかなり手狭になる。家族が増えたり、子どもが成長するにつれて、家を住み替える暮らし方ができるといいね」とパパさん。
「なんだか、自分の体に合わせて貝殻を替えるヤドカリさんみたいな家族だね」タッくんは笑ってそう言いました。
 

この頃は、賃貸の選択肢も広がっている

「最近はパソコンひとつあれば田舎でも、海外でも、仕事ができるっていう働き方の人も増えているんだって。そういう人は職場までの通勤を考えずに、その時々の状況で家探しができそうだよね」とパパさん。
「好きなところに住み替えられると思うと、賃貸もいいよね。うちの場合、パパには通勤してもらわないといけないけど、もしパパの職場がもっと遠くなったらその近くに引っ越してもいいんじゃないかな」とママさん。
「もしパパが転勤になったら、ボクは一緒に付いていくよ。保育園を変わるのは寂しいけどね」とタッくん。
「ありがとう、タッくん」
「けど、パパが大金持ちになったらお城みたいな家に住もうね」
「うん……分かったよ。そんな賃貸住宅もあるのかな?」とパパさん。
「きっとあるわよ。知り合いのYさんの家って、賃貸なんだけど大家さんが芸術家で、昔の井戸が残っていて中庭に池があったり、天窓が大きかったり、こだわりの物件らしいの。紹介でしか借りられないから、知られていないみたい」とママさん。
「この頃は賃貸の選択肢も広がっているんだね。お気に入りの賃貸に住んだら、持ち家にしたくなっちゃうかもしれないね」とパパさん。
「逆に、住んでみて居心地が悪かったり、設備が不十分に感じたりしたら、別のところに引っ越せるから気楽よね。メンテナンスにあんまり気を使わずに融通が利くのは賃貸ならではの良さね」とママさん。
 

持ち家探しに、焦りは禁物!

スマイル一家の住まい探し、賃貸への関心が高まりつつあるのでしょうか。
「その時々のライフスタイルに合った賃貸物件に住むのは気楽かもしれないけど、理想を高く持つと、それなりに家賃も高くなっちゃうよね」とママさん。
「家賃を払い続けても、家が資産として残るわけでもないから、老後に困らなきゃいいけど……」とパパさん。「家賃がもったいない、もったいないって考えながら暮らすのもどうもね……」
「家探しに、焦りは禁物ね」とママさん。「急いで持ち家を探さなくても、賃貸で暮らしながら、気に入った家が買えそうだったら、考えてみてもいいのかな?」
「思い付きで、ピッタリのおうちを見つけるのは難しいよ。ヤドカリさんだって、いろんな貝殻を探し歩いているのかも」といつもながらタッくんの答えはさすがです。
急がば回れ。スマイル一家は、幸せな住まい探しのポイントを理解するのが先決なのかもしれませんよ。
 

愛犬ワンダのワン!ダフル  アドバイス

「持ち家にこだわり過ぎず、賃貸の良さも理解しておこう」

“持ち家じゃないと家賃がもったいない!”と思い始めると、急いで家を購入したくなるけれど、本当にもったいないのは、納得できない家に住み続けることだワン。先入観を捨てて家探しを捉えれば、生活の変化に対応しやすいことは、賃貸住宅ならではの評価できるポイント。持ち家と賃貸のメリットとデメリットをきちんと理解した上で、自分なりの幸せな暮らしを優先した住まい探しを考えるのが大事だワン。

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深田晶恵様プロフィール写真監修:深田晶恵
ファイナンシャル・プランナー(CFP・1級FP技能士)、(株)生活設計塾クルー取締役。 
1967年、北海道生まれ。8年間勤めた外資系電機メーカーを退職後、1996年にFPに転身。現在は生活設計塾クルーのメンバーとして、一人一人の将来設計に応じたマイホーム資金計画や、資産運用、保障設計のコンサルティングを行うほか、新聞・雑誌等への原稿執筆や、マネーセミナー講師なども手掛ける。すぐに実行できるアドバイスをするのがモットー。日本経済新聞、日経WOMAN(日経BP社)、ダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)、レタスクラブ(KADOKAWA)などでマネーコラムを連載中。著書に『住宅ローンはこうして借りなさい』『定年までにやるべき「お金」のこと』(共にダイヤモンド社)、『老後のお金 安心読本』『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(共に講談社)など多数。

M0000OG1414(2016.12新)

スマイルすまい編集部

スマイルすまい編集部

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